2013年12月29日日曜日

今日はひとり。

Yくん、台湾演奏旅行へ旅立つ。

今回は、2泊3日のあわただしさ。

アイゲンハープの入ったハードケースを左手に
右手でカラフルなカートを引っ張ってでかけてゆく。

希望にあふれた背中だ。

途中、地下鉄の車内から
すいてるよ、メールと共に

「物事は常に斜度45の線を描いて進むわけではなく、
ものすごくでこぼことしたものだということを
忘れないでね」

とのメッセージ。

今後が不安だという私のネガティヴな発言を
受けてのものだ。

つまり
「下がったら上がるだけ」

25歳に言われたくない気もするが
なかなか彼の冷静なアドバイスが
身に染みることは多い。

毎日、息子のことを書いているようですが
たった一人の家族なので
お許しください。

友だちは早く子離れしろ、と言うし
わたしも、そうしたほうがよいと思うのだが
結構しゃべる親子である。

最近のお母さんは
電車の中でもおおむねベビーカーに子どもを乗せたままである。
あるいは、隣り合っていても
スマホをいじっている人が多い。

私の頃はもちろんスマホなどなかったわけだが
ふりかえれば
とにかく子どもに見せたいものが多すぎて
できるだけ抱っこしては
車窓の風景やら、車内の中吊りやら、看板やらを指しては
しゃべりまくっていたような気がする。

私はいまも車の助手席に座ると
外の風景を見ては、ああだ、こうだ、しゃべり続ける傾向にある。

この世には面白いものがたくさんある。

教育的見地からとかそんなものではなく。

面白いもの、こころ動かされるものを
子どもにも見て欲らわずしてどうしようか。


今朝、熱があり、診療も今日までということで
久々に耳鼻科に行ったら
子どもたちもたくさん来ていた。

そこでは備え付けの絵本を読んでやる
お母さんの姿も。

母子なんて別段何も変わっていないのだろうなぁと思う一方で
やっぱり何か違ってきたのかなと思ったり。

診察のほうは、やはり副鼻腔炎をこじらせていた。

先生は、鼻の中を見ながら
あぁ~、どろどろだね、と、少し眉をひそめたように見えた。

先にクスリのついた長い金属の棒を
鼻に突っ込まれながら、スミマセンと、情けない気持ちになる。

ネブライザー(吸入)をやる。

壁に向かい、神妙な顔で
鼻に器具を突っ込んでいる様は
いつも想像すると珍妙である。

吸入器の上には、たくさんのぬいぐるみが並んでおり
なぜかクジラが多かった。

薬局で抗生物質など3種類を出してもらう。
初めて行く薬局だったのでカルテを書く。
あわせて
「チェーン店なのでよろしければ、会員証にもご登録ください」
と言われたが、保留にした。
薬剤師さんたちが、妙に丁寧で
いかにも会社員という感じがしたのだった。

家に帰り、ごろごろしながら
意外と日ごろじっくり読めない
レコードコレクターズ、ブルース&ソウル・レコーズなど読む。
杉浦日向子さんの「風流江戸雀」など
積んであった本も。

「風流江戸雀」。こんな色っぽい話だったっけか。

夕飯は「深夜食堂」を見ながら
豚汁を食べる。

クスリのせいか眠くなって、素直に寝る。
今日は一人で人けがないので、iPadのラジオアプリでブルース。

私は一人暮らしをしたことがない。

布団に入っていても、いつもどこからか
人の体温と暮らしの擦れ合う音がする中で育った。
大人になってからも、だいたいわさわさしていた。

寂しい、というのともまた違う。

それでも、いつのまにか寝入って
目覚めたら11時頃だった。

あぁ、わたしは、寝たかったのだな。

夜中に起き出し、
年明けに出す原稿など整理して
髪の毛を洗いたくて、お風呂に入ったりしていたら
夜中3時半になってしまった。

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