いかん、いかん。
1日、イベントに参加しただけなのに
なんだかだるい。
Mちゃんたちは3日間頑張っているのだ。
いかん、いかん。
日曜日、Facebookでイベントの様子を気にしつつ
原稿書きに励む。
どうにかこうにか、形になった。
DJセット欲しいなぁ。
アコギも。
月曜日、記事のためのネタ集めに励む。
サクラのころを思わせるほど暖かいので
散歩がてら、Yくんとシモキタまで所要およびランチ。
いつもふと気づくのだが
Yくんは、シモキタ育ちである。
彼にとっては下北沢が生まれ育った街、懐かしい街なのだ。
自慢してよいぞ、シモキタ育ち。
そして彼にとっては第2の故郷ともなり得る
覚醒したまちアリゾナを思い
メキシコ料理屋に入る。
Yくん、サーモンのブリート、
私、チキン、豚肉、エビとアボカドのタコス。
いわゆるメキシカンよりだいぶんオシャレな味付けだ。
テーブルの上においてあったマリーシャープスと、
香辛料をばさばさかける。
小松菜とレモンと何かをブレンドした
緑色した野菜ジュースがついてきて
お姉さんは「冷えにいいんですよ」と言った。
なかなか気の利いたことをと思ったが
誰にでも同じように声をかけているようだ。
男性はおおむね、苦笑いしている。
壁のスクリーンは、ファニア・オールスターズだ。
が、店内のBGMは、ファニアではない。
隣のカップル、男性のほうが
どこのラーメンが好きかと、女性に聞いている。
しつこめに。
次にカラオケで歌う歌を女性に聞いている。
一方的に。
Yくんから、アメリカ的発音、イギリス的発音のウンチクを聞く。
彼は先日Twitterで、目の覚めるような事を言っていた。
「どうせ突撃するなら目に見えない未来に向かっていきたいな。
もう見えてる何かを追いかけるのではなくて」
目に見えない未来。
私にもあるだろうか。
あるよな。
また歩いて帰る。
一仕事して夕方、近所の神社の豆まきを見学に行った。
神社に向かって、紙袋を持った親子が走って行く。
続いて、子どもシートに乗った子がやはり紙袋を持った自転車が
神社に向かって疾走していく。
そうか。
豆を袋で受けようというのだ。
いつからそれが習慣として伝播したのだろうか。
アナウンスされた時刻どおり神社に行ったが
最初は社殿での祭祀であった。
小さい神社なので、賽銭箱越しに見学する。
年男、年女が二手に分かれて座り
お祓いを受けたり、玉串を奉納したりしている。
と、枡を渡された男性が3人、賽銭箱の向こうから
外に向かって、「福は~うち、福は~うち」
とつぶやきながら、豆をまいた。
豆があたる。
意表をつかれた。
これは福豆であるから、吉としようか。
豆ふんづける。粉々になる。
よちよち歩きの子が拾って口に入れようし、たしなめられる。
さぁ、いよいよ豆まきだ。
肩車してもらい、待ち構えている男の子もいる。
こっち、こっちー。くださぁーい。
あちこちから伸びる手、伸びる紙袋。
福は~うち。
一点に群がる手、袋。
未来ではなく、今だけを見る手。
私とYくんは後方で見ていたが
その足もとにも、何かが転がってきた。
ボール状に包まれたチョコレートや、キャンディであった。
宙に舞うオレンジ色は、ミカンである。
大きな紙袋を差し出すほどの量はなかった。
福豆もなかった。
鬼もいなかった。
あっという間のできごとだった。
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