6.11 渋谷エネルギーパレードに参加し、
渋谷、原宿の街を歩いてきた。
いくつかのユニットに分かれて歩く中
私は迷わず、タイコのグループに。
時にリズムはサンバカーニバルのようだった。
途中、リーダーが
ボブ・マーリーの「One Love」のワンフレーズを歌い
みんなに促したけど、
なかなか皆で歌える!とまではいかない。
前回、素人の乱のパレードで
「We Shall Overcome」が演奏されているのを耳にしたときは
少なからず衝撃を受けた。
いま、まだ、あのころのままなのかと。
と同時に、その歌の重みがどのくらい伝わるのだろうかと。
You Tubeで今回のプロジェクトへのメッセージとして「友よ」が
歌われている映像をみたときも驚いた。
いま、一緒に歌える、時代の歌、が、あまりにも少ない。
世代を超えて、一瞬でバイブレーションが伝わるような歌。
そういう私も今日、カーティス・メイフィールドやキング牧師の
言葉をプラカードに記して持っていった。
プライドを持って生きる。
人間らしく生きる。
そのことを私に強く教えてくれたのは、
もう30年も40年も前の歌だけれど
やっぱり、ブラック・ミュージックだからだ。
そのうえで
「未来への夢を語れる社会をつくろう!」
だれにでもある生きる権利。
だれにでもある夢を見る権利。
だれでも持ってる! 子どもたちに未来を渡すチカラ。
これをメッセージにすることにした。
原発が、東電が、という以前に
まず一人ひとりが、生きることを真剣に考え
時代のほころびを見逃さず、次の世代に手渡す意志を示すこと、
そういうチカラが誰にでもあるということを
多くの人に伝えたい。
特にあのころのブラック・ミュージックに満ちあふれる
歌の意味や力を伝えていくことにも
ライターの一人として使命感のようなものを感じる。
同時に、今、この時代からも
ジャンルを問わず、芯の強い歌が生まれてほしい。
若い人の歌には、やっぱりパワーがあるから。
バラードであろうと
フォーキーであろうと
パンクであろうと
ブルースであろうと
センチメントに流れない
パワーのある歌。
人が、声を出して歌う、ということには
本来そういう力があるだろう。
そういえば、一年前、突然、私たちの目の前から
消えてしまった尊敬する編集者であり仲間の一人
市川昌浩さんの言葉を思い出す。
「僕は若い人の音楽を信じています」
アラカンと呼ばれる先輩方も
どんどん声をあげてほしい。
文化という面でも、
世代を超えて出会い、つながる
よい機会になるはずだ。
正直なところ、
街を歩いているときは
テンションが上がっているが
部屋に戻ると、ぐったりしてしまう。
こういうアピールでよいのだろうか。
自分はどういう立場なのだろうか。と
いろいろな疑問も解決されぬまま、ここにいる。
その一方で、ふつ、ふつ、ふつ、と
心の底で、静かだった水面に
泡が立ち始めているのも、確かに感じる。
まずは前へ。だ。
---------------------------------------------
カーティス・メイフィールドから
ボブ・マーリーに受け継がれた想いを
噛みしめながら、改めてこの2曲を。
●カーティス・メイフィールド「People get ready」
●ボブ・マーリー「One Love」(LIVE)
●この2曲をリレーしてみせたスペインのバンドによるOne Love
「Tribute to a Reggae Legend」コンサート。