2011年7月21日木曜日

ミッティ・コリアのゴスペル コミュニティに生きる

昨年来日したパスター・ミッティ・コリアの新作アルバム、今日発売!
CDにDVDまでついて2,940円は安い!

DVDのダイジェストが観られるので、是非ご覧ください。

http://p-vine.jp/music/3418

ミッティ・コリアというシンガーは、もともとソウル・ミュージックを歌っていた。
1960年代には 「I Had A Talk With My Man」といったヒットも飛ばしている。

だが、その後、ゴスペルを歌うようになり
現在はシカゴに自身の「モア・ライク・クライスト教会」を持つまでに至った。

ゴスペルといえば「天使にラヴソングを」のような大人数のクワイアを
想像する人が多いかもしれないが、ミッティの場合そうした派手さはない。

しかし、むしろ地域の人たちに寄り添って歌うとはどういうことなのか、
生活の中にある信仰とは、ゴスペルとはなんなのかを教えてくれる。

ありのままのゴスペルという感じがする。

よく聞き上手は話上手というが
地域の人たちの声に耳を傾けることが
本人が意識しているかどうかは別にして
どんなに根気のいることか。

そして彼女はおそらく聞き上手であるからこそ
話(説教)、そして歌声もまた胸をうつのだろう。

昨年来日したときに、言葉の壁を越えようと
ミッティは通訳をステージに上げた。
さすがに歌の同時通訳はかなわなかったけれど
とてもよい試みだったと思う。

また震災の際には、だれよりも長い励ましのメッセージを
雑誌に寄せてくれた。
ヴォーカリストで、今回の字幕なども担当したティーチャーこと高橋誠さんによれば
彼の蓄膿症の手術を知って、その間ずっと海の向こうで
MAKOTOのために祈り続けてくれたそうな。

そういう真面目で、まっすぐな人なのである。ミッティ・コリアは。

たくさんの人に聞いてもらいたいとプロモーションをしているが
まずはゴスペルを歌っている人に耳にしてほしいし、
震災に遭った方はもとより
日々、行き場のない鬱々とした想いを
心の中にかかえている方々に
届けたい歌声だ。

2011年7月20日水曜日

ヨコハマホンキートンクブルース

どうにもアタマがぼんやりすると思ったら
台風が近づいているから湿気がすごいせいだった。

今年買ったばかりの除湿機をフル回転させる。
1日2時間で電気量11円、とカタログにはあったが
もう何時間も回しっぱなしだ。

でもときどき止めては
水のたまったタンクを引き出して眺める。
この水はどこに漂っていた水なのだろう。
毒なのだろうか。
それともキンギョも飼える、なんということもない水なのだろうか。

能率が悪いのを湿気のせいにしているが
本当に、実に、はかどらないのである。

どれもこれも、ここでよし、という線がない。

でも最近ゆるんでいたのでシンディ・ローパーのことを思いだして
とにかく一所懸命やろうと自分を戒めるのだ。

友だちや知り合いからの誘いも全部行きたい。

行きたいのだが、ここのところ、どうにも根気が続かない。
それでさらに、ぐずぐずと、自分を責めたりしているが
この年齢になると、基礎代謝が落ちるのと同時に
エナジー全体の体内蓄積量が少なくなっているような気もする。
で、そのうちだんだんゼロに近くなって死ぬのかなぁと
思ったりもする。

死ぬ、といえば、原田芳雄さんが亡くなった。
つい1週間ほど前、試写会の舞台挨拶に現れた姿が
まるで別人であったのでショックだったが
まさかこんなに早く亡くなるとは。

ライターの小川真一さんが紹介していた
「横浜ホンキートンクブルース」がすごくいい。



昔はこの良さがわからなかった。
なんでブルース?と、首をかしげてた。

でも、これ、いいよぉ。

ミシシッピの空じゃないけど、
日本の空と、街の景色がちゃんと見える歌。
人が立ってる姿が体温として感じられる歌。

昔、原田さんちの餅つき大会にお邪魔したことがあったっけ。
隅っこで小さくなって観ていたけれど
吸引力のある人だなぁと思った。
芸能人はそういうものだと単純に解釈していたけれど
あれは原田芳雄だったからなのかもしれない。

ブルース、ブルース。ニッポンノ、ブルース。

先日、ブルースのポータル・サイトを作りたいと言っている人がいるという
話を耳にした。

私もサイト構想はあるのだが
さて、海の向こうのブルースだけで収まるものではない。

「ダイヤモンドリングよりブルース!」の第2回目も
そろそろ本気でまとめなけりゃいけないんだ。
編集部のHさんのメールの最後に
「こんなに反響のある連載は初めてかもしれませんよ」
とあった。

お世辞7割でも、うれしいような逃げ出したいような気持ちになる。

他人の仕事ぶりをみると
置いていかれたような焦りを感じる。
これから食べて行かれるのかしらと考えると
ときどき夜中に目が覚める。
けれど
別に何十年も食べていかなくてもいいんだ、と思うと
少し楽になる。

今年はブルースのことをもっといっぱい考えよう。
それだけはやめちゃ、ダメ。

2011年7月19日火曜日

瑞江でソウル・ショウ

ブルース婦人部のブログは、メンバーが一週間交替なんだけど
なんだかわさわさしているうちに
一週、お当番をすっとばしてしまった。

で、こっちのブログもほったらかしで、誠に反省しております。

音楽のことばかり書いていこう!とか
テーマを決めていこう!と力を入れていたのだけど
それだと続かないので(!)
これからは日々を綴っていこうと思いまする。

昨日は、江戸川区瑞江のホットコロッケまで
稲荷町ブルースバンド VS Fare Ravesを観に行った。
ソウル・バンド(対決)だ。

震災の次の日に予定を入れてて見れないままでいた
満を持してのFare Ravesは、CDやDVDより何倍もパワフルだった。
青山氏はシャウトしっぱなし。
オーティス・クレイにO.V.ライトにアル・グリーン。ラストはサム・クック。
いつのまにか、こっちもカメラそっちのけで歌いっぱなし。
そしてなぜか汗びっしょり。

なんなんだろう。
このサザン・ソウルのがっつりつかんで離さない魅力って。

でもFare Ravesは
ソウルだから、ハイ・サウンドだからとかじゃなく
bandそのものに底力があるんだと思う。

ここ肝心。

このあたりも含め、レポは次号blues & soul records誌に書く予定。

しかし
ビールをグラスに2本飲んだだけなのに
帰るころにはアタマがぐゎんぐゎん。
もともと飲めないから
驚くようなことじゃないんだけど
最近急激に、筋力も、消化力も、体力も落ちた気がします。
でも生きなきゃなんだねぇ。