2017年2月2日木曜日

運河のそばへ

◆取材

日本語教師、ホームステイ受け入れをしている方と
帰化してバリバリものづくりビジネスを展開する方への取材。

期せずしてお二方とも
同じ釜の飯を食う、家でも居酒屋でもいいから
一緒にごはんを食べたり、飲んだりすることから
生まれる関係の楽しさを語っておられた。

一方的にもてなすという堅苦しさはどうなのだろうと
「おもてなし」という発想に
疑問を投げかける話も面白かった。

時と場合によっては
おもてなしは、もてなす側の自己満足だったり
押しつけだになってしまったりすることもあるだろう。

この日は動画ニュースチームと一緒だった。
動画プロジェクトを始めた身には
機材や撮影の様子がとても気になる。
今は、キヤノンの一眼レフに
あれこれ取り付けたカメラ一台。
サブが一台と軽装だ。

ああ、機材がほしい。
じっくり編集がしてみたい。
何より撮影センスがほしい。

◆運河沿い

取材終了後、界隈を軽く散策する。

海に流れ込む手前の小さな川と運河。
船だまり。
工場の間を通り抜けたどんつきには小さな公園がある。
集まってくる野良猫たち。
捨てられたのか、血統書でもついてそうな猫も
ちらほら混ざっている。

水門はどこも行く手を阻むものだと思っていたら
呑川水門は
階段を渡って向こう岸に通り抜けられるようになっていた。
こんなに近くで水門を見上げたのは初めてかもしれない。

人気はほとんどない。
たまに、すれ違うとすればそれはみんなおじさんだ。
自転車のカゴに乗せた缶コーヒーの口から
たぷったぷっと
中味をばらまきながらどこかへ行く、そんなおじさん。

川も海も好きだが
運河は生活の匂いが近い。
だから、なおのこと好きなのだろう。

海も川も時に果てしなくさみしすぎる。

2017年1月31日火曜日

DJの楽しみ

◆ビヤイベントでDJ

1月末の金土日は
横浜大さん橋ホールでのジャパンブルワーズカップ。
国内外クラフトビールのお祭りだ。
天気にも恵まれ、昨年以上の人出だったという。

私はブルース婦人部というグループのメンバーとして
ここ3年ほどDJ、つまりは会場内のBGMを担当している。
婦人部といっても、もはや男性の方が多い。
そろそろ名前を変えた方がいいのではなかろうか。

身体を揺すっている人がいたりすると
DJ冥利につきる。
誰かのために選曲するのが好きだ。

今年は外国人の方から、ジョニー・キャッシュの
リクエストがあったらしい。

楽しいイベントでは
カントリーミュージックなんだよなあ。やっぱり。
フォーキー好きとしては
このあたりももっと攻めたいところだ。

ああ、家にDJセットがほしい。

選曲は主宰者さんがハーモニカ・ファンとのことで
ブルース、ソウルのハーモニカ・ナンバーを中心に。
最近はそこにビールが進みそうなナンバーも混ぜている。

今年は、日本のバンドもがんがんかけた。
サウンドとしてまったく差異がないどころか
最近の録音ということもあって
イキがいい。
特にコハ・ラ・スマートがハーモニカをブロウしまくる
スマート・ソウル・コネクションの反響にはうれしかった。

他にKOTEZ & YANCY、monster大陸、松田幸一
Bloodest Saxophone、Weeping Harp Senoh
まだまだ大音量で聴いてほしい演奏はある。

ハーモニカといえば、各日の
一流ハーモニカプレイヤーのステージも楽しみだ。
今年はパリに拠点を持つ清野美土率いるハモニカ・クリームズ。

海外でキャリアを積んでいるだけあって
客席との距離感のとりかたもさすが。
アイリッシュ+ブルースといったジャンルの境目なく
スケールアップしたステージだった!

◆海、空、船

大さん橋ホールは、日本大通りという
みなとみらいの2つ先の駅から10分ほど
海に向かって歩いた場所にある。

初めて行ったときは驚いた。

横浜の海、空、がとにかくでかい。
ベイブリッジが見える、大観覧車が見える。
観光船が行き交っている。
そして国際旅客船ターミナルを備えているだけあって
紙テープの似合う大きな旅客船も停泊している。

また構造自体もダイナミックで
クジラのような躰体の背は、起伏のあるウッドデッキになっているのだ。

若いとき、こういうところでデートするとか
のんびり過ごすとか、そんな時間を過ごしてみたかったものだなあ。

そういえば、7時頃、カフェの前を通ると
女性どうしでおしゃべりしてるのがうらやましい。
結局そういうこともしてこなかったんだなあ、私は。
結婚するまで、よほどのことがない限り
ほとんど毎日夜7時には家にいたはずだ。
なんちゅうこと。


この日。

大さん橋ホールに向かう途中ごーんごーん、ごーんごーんと鐘が
重い音で響いていた。
礼拝の開始を報せる教会の鐘だった。
小走りに礼拝堂への階段をあがっていく女性が見えた。

私の知らない、いろんな時間がある。