2012年1月14日土曜日

評価。

今日一番印象に残ったニュースは
なんといっても
<バイオリン名器の音色、現代モノと大差なし>だ。

フランスのパリ大学の学者たちが21人の演奏家の協力を得て実験。
名器ストラディバリウスより
現代普及している安い現代のヴァイオリンの方が
評価が高かったというもの。

権威だと思われているものは
永遠に権威なのだろうか。

一度定まった評価は
時代が変わっても、変わることはないのだろうか。

たとえばポピュラー音楽でも一度評価が定まってしまうと
なんとなく、そのまま受け継がれてしまう傾向がある。

もちろん逆も言える。
昔のものだからと言って
その価値が古びているとは限らない。

権威に揺らぐことことなく
いつでも自分の感じることを
なるべくなるべく削ぎ落とした状態で
きちんと言葉にできるようにしておきたい。

そういえば、昔レストランで
「これ、おいしいよね?」
と、一緒に食事していた友人に確認をとりながら
フォークを口に運んでた若い女性に違和感を覚えたっけ。

テレビや雑誌で紹介された評価が
そのまま個人のものさしに乗り移っていたとすれば
それは情けないことだ。

食事にしても
音楽にしても
大事なのは
五感を鍛えること。
まっさらな状態で五感を研ぎ澄ますこと、の訓練だと思う。