2013年12月30日月曜日

お茶漬けの味


神妙にしていたわけではないが
一日、表に出なかった。

昨晩 1合炊いたご飯を
3食食べる。

朝、茶わん半分を納豆と梅干し。
ごぼうと人参のきんぴら、キュウリとタコの酢のもの
(いずれも出来合いの残り)

一人でも、小さい方のまないたを出し
ネギなど刻むと、あぁ今きちんと暮らしている
という気分になる。

あと半分は、大根の味噌漬けをのせ
お茶漬けにする。

日本茶が好き、お茶漬けが好き、である。
小津監督の映画でも
一番気になった題名は『お茶漬けの味』だった。

一番好きなのは、だいだい色した大根の味噌漬けに
かつおぶしをのせ、ちょっと味噌もいれて
かつぶしの踊っている間に
あっつい緑茶をかけたやつだ。

小さい頃から好きだった。

おそらくは信州出身である父親の影響だろう。

父は、おにぎりをこさえる時も
ぎゅっぎゅっと、丸い大きなにぎりめしの
両側に、指で、たっぷりと味噌をつけた。

ただ、それだけ。

友だちは、その大雑把さに面食らい
口にするのをためらっていたが
食べてみたら、案外いけたようだ。

そりゃ、そうだろう。
悪かろうハズもない。
味噌の味しかしないのだから。

私はその後も、味噌味を好んだが
ラーメン屋で味噌など頼もうものなら
「おねえさん、下品だねぇ、ミソだって」
と父は冗談めかして笑った。

入院したベッドの周りで
「みえねえさん、味噌が好きなんだよね」
と笑うと、
脳梗塞で話せなくなっていた父親は
にやりとした表情を浮かべた。



夜、納豆とネギのオムレツ
イシイのチキンハンバーグ

子どものころ、イシイのチキンハンバーグを食べたとき
熱湯であっためるだけで
こんな旨いものがあったのかと感動したものだ。

今は少し味が変わった気がする。

オムレツには、ケチャップとマリーシャープスを混ぜたのをかける。

バカ、と書いてみる。


息子の台湾実況ライヴを観る。
親ばかである。

スーツ着て、アイゲンハープかかえて、歌っておった。

もっと暴れろ、と心の中で思う。

台湾語のコメントでアイゲンハープを「新兵器」
と書いてあるものがあり笑う。




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