2013年11月21日木曜日

洋館と25歳

ほとんど、書く書く詐欺のようなブログになっていますが
思い立ったら書いていこう。

昨日は、大田黒公園で、撮影とインタビューだった。

荻窪駅から商店街を通り抜けて歩く。

駅前から数分で驚くほど閑静な住宅街。

小春日和。ショールの首元が汗ばむ。

道も広い。
その道が私の前だけに続いているようだ。
たまに買い物に行くような女性、
宅配便を配る男性とすれちがうくらい。

油断して、手に提げたビニル袋から
がさがさと、おいなりさんを取り出し、
一口でほおばる。
昼を食べていないので
さっき商店街で3個入りのおいなりさんを買ったのだ。

がさがさ、という音がまちの空気に似合わない。

大田黒公園は
予想より立派な日本庭園だった。
門をくぐるとまっすぐにイチョウ並木が続き
その向こうに真っ赤なモミジがのぞいている。

明治生まれの音楽評論家、大田黒元雄氏の自邸を
日本庭園として開放しているそうである。

洋館は好きだ。
暖炉があったりして、照明にも心配りがあって
窓枠とか窓硝子がいい。

さらにこの部屋には、100年以上前のスタインウェイのピアノがある。
一見ステレオに見える足つきの蓄音機もある。

見えない音が聞こえる洋館だ。

場の気もあったか、撮影は順調に進んだ。

今日のインタビューは息子と同い年のヴァイオリニスト。

非常に聡明な方。そしてアグレッシブ。

息子の友人であるという企業のPVもてがける映像作家も25歳だったか。

彼らに共通するのは、有名とか無名とか関係なく
地球規模で生きているということだ。

25歳がこれからの社会をつくっていく。

帰りは、車で近くの地下鉄の駅まで送っていただく。
いつもなら寄り道したくなるところ
がまんして真っ直ぐ帰り仕事。

切れたタコのように出かけたらふらふらするクセがあるので
まっすぐ帰ったときは自分を褒めてやる。

あぁ、この時期は、毎年とにかく仕事なのである。