2015年2月13日金曜日

黒い・茶色い・灰色い

こないだ井の頭線のホームで、下りの急行電車を待っていて
おやと思った。

向かい側のホームで上り電車を待っている人たち
誰もかれも、黒い。

ファンキーじゃないよ。

来てる服が、黒いのだ。

真っ黒ではないとしても、よくてベージュとかグレーとか。

マフラーもまた似たような色。

ふと私の周囲を見ると、これまた
デートらしきカップルにせよ
母に手を引かれた幼い子どもにせよ
ほとんどが黒い、あるいは茶色い。


で、わたしはと言えば

とき色のもこもこコートに、ピンクがかった朱のスヌード、
背中には、ピンクとベージュのコンビリュックを背負って
赤いカートを引いている。
ブーツは茶色。かろうじてベレーがグレーでタイツが黒だ。

まさか、と思い
もう一度見回したが
やはり、黒い、茶色い、灰色い。

私の見ている世界には
いつも赤いもの、桃色のもの、トキ色のもの
黄色というよりイエローのもの、鮮やかなグリーンのものがあふれている。

でも、それは誰にでも見えているわけではないようだ。

電車を降りて
改札を抜ける人をまた意識して眺めたが
やはりほとんどが黒い、茶色い、灰色い。




必死に生きろ!

この世で一番好きなものは
ライヴという場、だなぁ。

としみじみ。

そんな有頂天ツアーのプチお手伝いが終わったと思ったら
あぁ、仕事というより作業だ。
アホな担当からの
理不尽な修正が嵐のように訪れる。

なんでもかんでも、思い通りにしたい。
長 という肩書きの大好きな
周りの見えないおっさん、という種族が確かにいる。

しかし、こんなことをしていていいのか。

とは言え、こんなことをしなければ喰っていけないであろう。

ときどき、アルバイトのサイトをみている。

私に足りないのは、生きていこうとする必死さだ。

何がなんでも生きてやろうとする気持ちが
私には少し足りないような気がする。