2017年2月28日火曜日

梅のライトアップ

息子と連れだって
羽根木公園にでかけた。

梅祭り40周年を記念して
週末にライトアップをしていると聞いたからだ。

羽根木と言えば、紅梅270本、白梅380本
あわせて約650本があって
この時期は、たいへんな人出だ。

久しぶりに、とんかつたむらで
談春師匠もごひいきだという
味噌だれ定食を食べ、
少しばかりうきうきしながら、公園に向かった。

意外に人けはまばらだ。

しかし、というか案の定というか
ライトアップは、ここのことだよね?
と幾度か、息子に尋ねるくらい地味なものであった。

梅をところどころ地上から白いライトで照らし
階段にはぽつりぽつり灯ろうよろしく
白熱灯が置いてある。

案外、たいしたことないな、とすれ違ったおじさんがつぶやいた。

「梅は香りがあるからいいよな。桜と違って」
と独り言のように家族に話しかけている、これもおじさん。

それでも、見上げれば闇夜に雲が浮かんで
余計な音楽も、宴もない分
静かなる春の宵ではないか。

ずうっと変わらぬ谷内六郎のポスター
毎年変わらぬ梅ヶ丘駅改札前の
必要もないのに、つい欲しくなってしまう陶器や民芸品。
花なんか誰も見ちゃいない
焼きそばと焼き芋を頬張る人々の喧噪。

そんなご近所ならではの羽根木公園が好きだ。