Zepp TOKYOでジョニー・ウィンター来日公演初日を観た。
震災後、初めてのお台場。夕陽がとてもきれいだ。
21年前、ウキウキして向かった豊洲で
地下鉄の改札を出たら、そこに中止の文字!
あのときのショックは一生忘れない。
そして、また今度もベイエリア。
りんかい線から地上に出ても中止の文字はなかったけれど
本当に来てくれるのかとドキドキである。
早めに会場に着くと、やってくるのは男・男・男。少し、女。
まぁすごい男子率だわ。
その野郎ども(失礼)が、1階のフロアを埋め尽くす。
ステージの背面には、シンプルに<JOHNNY WINTER>の文字。
会場にはブルースが流れているが
1曲終わりそうになるたびに、待ちきれないぞとばかりに
うぉーという歓声があがる。
そしていよいよ、3ピースのバンドが登場!
爆音だぞっ!と思っていると
意外とあっけなくジョニーが出てきた。
噂には聞いていたが、歩き方は67歳にしては
ひょこひょことした感じだ。
あのアニキ!な感じは薄れたが
センターの椅子に座り、ギターを持つと
おぉ「ハイダウェイ」だ。
ギターもいいじゃないの!
続いて「Sugae corted Love」
会場の音のバランスがあまりよくないため
ジョニーの歌声が聞こえにくいのが残念だが
飄々とした感じはまぎれもなくジョニー。
ジョニーが目の前にいる!
しかも、こんな状況の中、とうとう実現した!
あきらめなかったM&Iさんにはそれだけで感謝である。
「ジョニー・B・グッド」「グッドモーニング・リトル・スクールガール」などなど
ジョニーは曲の説明もほとんどせず
なんのメッセージも入れず
次々に曲を繰り出してくる。
マディのということで始めた「Mojo Workin'」では
カウント、One Two Three Four!まで数えたのに
ちょっとびっくりしたけど!
「It's All Over Now」を演奏し終えると
あっさりと引っ込んでしまう。
あれれ。と少々とまどっていると
なんと!ファイアバードをぶら下げて(そう抱えてではなくぶら下げてが近い)
また出てきた。
どよめく会場。
そして慣れた調子で椅子に座ると
わわわ、スライド!「ダスト・マイ・ブルーム」だ!
もう私はここで、バンザーイ!の状態でした。
正直言ってそこまでは、ジョニーに酔っていたとか熱狂していたというより
見守っていたという感覚が大きかった。
一挙一頭足を見逃すまい
目に焼き付けておこう、という気持ちだった。
だが、この「ダスト・マイ・ブルーム」には
椅子から10センチ飛び上がらんばかりの衝撃を受けた。
このぶっとさこそ、ジョニー・ウィンター。
圧巻というしかない。
ファイアバードではもう一曲「ハイウェイ61」を。
この曲でも圧倒的な根っこの太さを見せてくれた。
ジョニーは座ったままだし
煽るとか、飛び跳ねるとか
そんな演出とは無縁の、あっさりしたステージだったが
確かなものを見た! そんな満足感があった。
隣で見ていた
久しぶりにブルースのライヴに来たという
人形作家の石塚公昭さんも喜んでいた。
ありがとう、ジョニ-!
体を大切にして一日でも長くギターを弾き続けてください!
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