自転車に乗ろうと、表へ出ると、北からの風。
Yくんと、ラーメン屋さんに行くのであった。
枯れ葉や、まだ枯れ葉になりかけの葉が吹き上がって舞っている。
冬がきちゃったよ~!
と声に出す。
商店街から少し離れたところにある
カウンターだけのラーメン店は満員で
食券を買って、水を飲みながら、所在なく少し待った。
男子学生らしき人ばかりの中、
黙々と箸を動かす女性ひとり。
つけ麺のスープをおかわりしたか。
うーむ、あの人、ライターさんではあるまいなぁ。
ラーメンを食べながら、Yくんとはなぜだかいつも
外国にいる友だちの話になる。
いま、ロンドンやニューヨークではスシ以上にラーメンが人気らしい。
昨年家に泊まりに来たKは、最近ガールフレンドができたとのこと。
すっかり世界を自由にフィールドにしているYくん。
今月末、昨年に続きまた台湾でライヴがある。
小学校から筋金入りの不登校で
経験できないものもいっぱいあったとは思うが
地球のどこでもいい。自信を持って生きていってくれれば。
そもそも産まれたとき願ったのは
自分で考えて生きていく人間になってほしい、これだけだった。
これから長くつきあわなければいけない
生命を目の前にして
呆然としていて、あまり考えられなかったのもあるけど。
そして、どうも生活力が足りない親から伝えられるのは、
文化だけだと、思った。
じゃ、まぁまぁ、良い方向なんじゃないのかな。
ラーメンを食べ終わっての帰り道、
一軒家まるごと、びっかびかに電飾したお宅に遭遇。
屋根から道路までブルーとホワイトのLEDが
ツリーを模して垂れ下がり、
窓という窓にサンタだの雪だるまだのが飾られ
赤や緑に点滅している。
カメラを取り出したが
撮るのも恥ずかしいような
なにか憚られるような気持ちになる。
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