今日はやたらにお誘いの多い日。
もう新年号の取材とか始めなきゃいけないのですが
あら、ここあいてます。
オッケー、オッケーと
GOOGLE カレンダーを埋めてしまう。
大丈夫か?と思わなくもないが
いや、流れにのっかることがよい場合もあるのだよ。
やなせたかし氏の訃報を受け
息子と、絵本談義。
絵本との出会いは、子どもを持ったことでの収穫の一つだ。
息子が好きだった本として選んだのが
五味太郎 『がいこつさん』
レイモンド・ブリックス 『さむがりやのサンタ』
ハーウィン・オラム きたむらさとし『ぼくはおこった』
そうだそうだ思い出した。
ガイコツさん、何をしたかったのか忘れて探しに行くのだ。
息子いわく、五味太郎は、ゴミタロウという響きもおもしろかった。
そしてあの繊細な青の色使いが印象に残ったという。
オラムを選んだのは意外だった。
地球規模で怒りをぶちかましまくり
最後にベッドと自分とペットしか残らない。
それを彼はしかと受け止めていた。
だいたい壊したり、怒ったりするところで
子どもはこれでもかとゲラゲラ笑う。
私も調子にのって身体全体で読む。
だからこそ最後の虚無感もまた、身体にしんと響く。
「おもしろうてやがて悲しきみたいなね」という息子に
おぉ、してやったりと私。
人生はせつない。
そんなペーソスを感じる絵本を選んでは読んでいた。
生きていくのに楽しいことも、つらいことも、虚しいこともある。
ブリックスの本にしたって、夢も希望もありゃしないと言えばそれまでだが
実は夢も希望も幻だということが伝わればよいのだと思っていた。
それでも生きていくんだ。
私は、林明子さんの絵本も大好きで
ほとんど買いそろえ
読んでやりながら泣いていたが
(読み聞かせ、という言葉が今ひとつ好きになれない)
男の子がベスト3を選ぶとしたらこうなるのだろうな。
絵本なぞ、興味のはじから読み散らかせばよいのではないだろうか。
絵本とは、世の道徳を教える本ではない。
娯楽なのだから。
人生において、最も人を慰めるものは何か。苦しみ、悲しみ、せつなさ。さすれば、バカを怖れたもうな。苦しみ、悲しみ、切なさによって、いささか、みたされる時はあるだろう。それにすら、みたされぬ魂があるというのか。ああ、孤独。それをいいたもうなかれ。孤独は、人のふるさとだ。
(坂口安吾『恋愛論』)
ただしこの後に「恋愛は、人生の花であります。いかに退屈であろうとも、この外に花はない。」と続きます。
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