2011年12月23日金曜日

年の瀬雑感

開店は昭和25年という新宿の名曲喫茶『らんぶる』にて
来年春刊行予定の書籍の打合せ。
いまはもう名曲が流れている風もないが
中2階のある店内は、天井も高く、
テーブルが狭いことを除けば、
不思議な開放感がある。

お客さんには若い人も多い。

カフェオレとバナナジュースで
2時から始めて気がつけば夜7時。

書籍作りは
わいわいとアイディアを出すときと
台割を作っているときが一番好き。

今はできる!できるような気がすると
自分に言い聞かせているが
さてカレンダーを眺めてみれば
編集のHさんが言うとおり
果たして今期中の出版、間に合うのだろうか。

店を出ると、寒い。
夜の街となった新宿は
連休を前に景色ごと、そわそわしているようだ。


そろそろ誕生日を迎えるYくんのコートを下見しようと
ブランド系の店をのぞく。
若い男性の店員さんは一生懸命だったが
お世辞にも接客が上手とはいいがたい。

最近、あたった男性の店員さんは、この手の
人はよさそうだが
相手を見て会話をしているようマニュアルタイプと
距離感が気迫で、時につっけんどんなタイプと
2つに分かれる。

世間話とやらをしたことがないのだろう。

結局コートは買わずじまい。
中途の駅で降りて
2割引になった400円の骨付きチキンと骨付きターキーを
買って帰る。

Yくんは意外にも
「フィンランドはターキーでしょう」
と、七面鳥らしき足を選んだ。

一口味見させてもらうと
見た目以上に味は淡泊で
ブラック・ペッパーを思い切り振りかけた。

「薄味もフィンランド風でよいでしょう」

彼の評価はよくわからない。

明日は彼の誕生日であるが
子どももこの年齢になると
クリスマスを含め、たいして何も起こらない。
彼も彼で友だちとパーティなどという予定もまったくない。

スーパーマーケットで売っている
お菓子の入った長靴を買って喜んでくれるような孫がほしいと思うのは
こういうときである。





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