前から欲しかったスヌードを買った。
ディスプレイされていたときぱっと目に入った色。
鮮やかな緑と迷ったが
海棠色のような赤系に決めた。
30%オフで、2千いくらだった。
決して余計なものをふんだんに買える経済状況にははないが
少し自分を甘やかした。
待ちきれなくて建物の影で
袋から出した。
しまった。
平らにたたまれているのか。
スヌードは、つまり少々しゃれたネックウォーマーだ。
マフラーと異なり
輪っかになっているので
首にかけて二重巻きにすれば
不器用な私でも、それなりに形がつく。
いや、つくはずだ。
そう思って買ったのに
あのディスプレイのように巻けないであろうと
残念な気持ちになった。
しかし、身に付けたい気持ちには変わらない。
持ち歩いている折りたたみのハサミで
タグをはずした。
鏡もないし、どうしたらいいのかわからないので
とりあえず首にかけぐるぐる巻き付ける。
とんでもない格好で歩いているような気がする。
道行く人に見られているような気がする。
家に帰ってスヌードの巻き方を調べたが
どうもよくわからなかった。
鏡を見て
ずきんのようにかぶってみたり
斜めに垂らしてみたり。
あぁ、これは変身グッズでもあるのだな。
スヌード(Snood)が
スコットランドなどで未婚女性が付けたヘアバンドから来ていることも初めて知る。
正確には垂れ下がった後ろの髪を入れるネットだったようだ。
未婚女性というからには、つまり処女の証であろう・
http://www.ebay.com/itm/Vintage-Crochet-PATTERN-to-make-Petal-Snood-Headband-Hair-Band-Net-/140341742736
これはこれで、おしゃれだ。
さらにそれが、耳の長い犬が食事などの時に
汚れないように付けるバンドになったという。
http://pixgood.com/dog-snood.html
うーん。スヌードがない時代は汚れ放題だったということか。
放題の場合、犬自身で解決する術はもたなかったのだろうか。
そして私である。
ぐるぐると巻き付けることだけしかできない
能のなさとは言え、
とりあえずはお気に入りの色でもある。
髪をしまうでなく、耳をしまうでなく
ただただ楽しみのために身にまとう。
しまいこんだ私を見てもらうために身にまとう。
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