2013年12月8日日曜日

ママ、アイ・ウォント・トゥ・シング

先輩のご厚意により
東急シアターオーブで
ミュージカル「Mama I Want To sing」を観てきた。

この劇場、ヒカリエの上にあって
ロビーからの夜景などもきれいだし
待ち合わせのカフェなんかもあったりして
なかなか居心地はよい。

ミュージカルは、ドリス・トロイの姪が主人公になっていた。
どんな具合なのかと心配していたが
やはり、場数を踏んでいる人たちである。
最後はきっちり盛り上げてもっていく。

クワイアは
ドリス・トロイの妹であり、原作者のヴァイ・ヒギンセン(ナレーターも務める)が
ハーレムのゴスペル離れを防ぐために
立ち上げた「GOSPEL FOR TEENS」からの選抜。

単なるヒットにあやかるのではなく
あえてNEXT GENERATION と銘打って
次の世代に伝えていこうという姿勢は、やはり素晴らしい。

バンドさん(ドラム、ベース、ピアノ、オルガン)も
生、ならではのグルーヴ感だった。ドラムスはシンドラだったし
1945年ごろ、あのビートはなかったんだろうけど。

グラディス・ナイトやパティ・ラヴェルの名前が出て拍手してしまう。
浮いていた。
あぁ1945年なら、どんな音楽が流行っていただろう。
そのあたり、もっと説明があればなぁ。

そういう意味では、ドリス・トロイが
「ジャスト・ワン・ルック」を全米でヒットさせたことがどんなに大変なことだったか
アポロでどんな人と共演したのか
そのあたりも含め、お芝居の部分を
丁寧に描いてほしい。

娘グループでの巡業。
60年代初めであればまだ人種差別も強く
苦労があっただろう。そんなことも考えた。

私が一人勝手にコーフンしたのは
年ごろになった主人公がラジオに耳を傾けるシーン。

ダイナ・ワシントン、レナ・ホーン、サラ・ヴォーン、ビリー・ホリディに
扮した女性シンガーが次々出てきて歌うのだ。

あまり似ていないし、歌も今一つだったが
それでもこの4人が揃うというだけで
私のアタマの中は、涙もんだった。

そういえば、最初にコンテストに優勝したとかいう
日本の女性クワイアが出て
2曲歌ったのだが、うーむ、やはりかなり厳しい。

コール&レスポンスがないから、と評する向きもあったが
私には、歌の向かう場所が開かれていない、と感じた。
もちろん皆に聞かせようとして歌っているんだろうけど
歌が表へ出てこない。
何かとても狭い世界で歌がぐるぐる回っている印象なのだ。

だけどお友だちなのだろう。
前の席のご婦人方は手をふり、彼女たちのときだけ
大盛り上がりであった。

終わってロビーに出ると
もう皆さんサイン会をしていた。すごっ。

デザイナーのSさん、仕事があるからと
先に帰る。皆、あわただしい。
N夫妻、マイブラザーFくん、私で、うどんを食べる。
私と、S子さん、きつねうどんとかやくごはんのセット。
Nさん、にしん蕎麦ならぬ、にしんうどん。
Fくん、お刺身、天ぷらもついたセット。

あいかわらず、よくしゃべるFくん。
白米も3杯おかわりする。
よく笑った。

タワレコに寄ろうかとも思ったが
まっすぐ帰る。

仕事也。ずっとこんな風に休みならいいのに。


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