小野島大さんのTwitterで知った。
倒れたことがショックというより、
倒れてもなお客前に立とうとし、
無理矢理ドクターストップで連れ出されたというから壮絶だ。
しかも彼は病院に向かわず、自宅へ戻ったという。
ゴトウゆうぞうさん風に言えば、大正15年生まれの84歳。
大丈夫なのか。
ローリングストーン誌
http://www.rollingstone.com/music/news/chuck-berry-collapses-onstage-in-chicago-20110103
こちらには日本語のニュース解説もある。
http://www.afpbb.com/article/entertainment/music/2781150/6628625
シカゴ・トリビューンには、ギターを抱えチューニングを始めたのに
まさにステージから
連れ出されようとするベリーの姿が動画で紹介されている。
なんと! 背中がさみしい。
そのチャック・ベリーは
私のアタマの中にいるダックウォークのチャック・ベリーではなく
派手な服を着たおじいちゃんだった。
もうゆっくりしてもいい年齢なのに
もうあの頃のようにはギターが弾けないのに
彼はチャック・ベリーで在り続けようとして
決して立ち止まらない。
彼自身がスタンダードなのだから
だれか他の人の曲を演奏するなど考えられないのだろう。
『ヘイル!ヘイル!ロックンロール』を観てもわかるが
彼はお金にうるさかった上に、人を信じられぬまま、ここまで来てしまったようだ。
だから尚更、
あくまでメイベリーンを演奏しようとするその姿を想像するだけで泣けてくる。
http://www.chicagotribune.com/news/nationworld/sns-viral-video-chuck-berry-sick,0,6240241.htmlstory
チャック・ベリーは、昨年日本でも公開された『キャディラック・レコード』に
そっくりさんが出演していたっけ。束の間のシカゴ・ブルース人気をあっという間に取って代わった
時代の寵児という描き方がすごくわかりやすかった。
そういうベリーも、実はブルースを演奏させたら天下一品だ。
他の多くのアフリカン・アメリカン同様、
ルイ・ジョーダンやTボーン・ウォーカーを聞いて育った彼のブルースな一面がよく表れたアルバムがあるので
機会があればぜひ一度お聞きください。
◇ シカゴつながりで
シカゴ・トリビューンを眺めていたら
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