2011年1月4日火曜日

春 ダルマさん転がる

あけましておめでとうございます。
今年もそろそろ仕事初め。どうぞよろしくお願いいたします。

カメラマンのKさんの年賀状に「昨年もよい年になりました」
という一文がありました。

挨拶代わりのように、あちこちで「キビシイ年になりそうだ」と
ついつい言ってしまう自分に対し、新年3日にして既に反省モード。
自分から運は呼び込まないと。

そこで、よし!と近所の神社へでかけた。
決して広くはない境内に、お札を売る急ごしらえのテントが設置され
大きなどんど焼きの穴からたき火のように火の粉があがっている。
近くに住む人が普段着で、ふらりふらりと訪れては
お賽銭を投げるときだけは神妙な顔をして手を合わせる。

二礼一拍手一礼。
いつもはしょってしまうのだが、今日はぺこりぺこりと二度頭を下げてから
10円玉を賽銭箱に放った。
昔から親に、「おねえさんのお辞儀は、いつも頭をちょこんと下げるだけ!
ちゃんと深々と頭を下げないと」と言われてきたのだが、
なかなかこのせっかちは直らない。

雅楽が鳴ってお賽銭箱の向こうで、神主さんが祝詞(というのだろうか)をあげはじめた。
60歳は過ぎているだろう夫婦らしい男女が、少し緊張した顔で
じいっと座って聞き入っている。
何をお願いするのだろう。
気になってしばらく賽銭箱の横に立って
のぞいていたのだが、後からお参りする人に
邪魔だなぁという顔をされたの最後まで見届けられなかった。

お参りを済ませた人たちは、
まるでそれがコースになっているかのように
テントのところでおみくじを引き、お札やお守りをいただいている。

おみくじは小吉だった。
「一にも努力二にも努力」だそうである。
確かにそれ以外に何があるというのか。ありがたく心に刻む。
横で大きな声でおみくじを読み上げていたおねえさんも
「神様、わかっていらっしゃるなぁ」
と母親らしき人と笑いあっていた。

なんとなく今年もダルマを買うことにする。
ダルマの赤は法衣の赤だと聞いたことがあるが
今やダルマも赤だけでない。
風水ダルマだとかで、恋愛にはこれ、仕事にはこれ・・・と
カラフルだが、そんなにダルマばかり並べるわけにもいかない。
ここはやはり赤であろうと
えいやっと、昨年より一回り大きなダルマをいただくことに。

「はい800円のこちらのダルマでよろしいですか」
と巫女さんが後ろを向いて箱から取り出したそのときだ。
袋に入れようとした巫女さんの手から、赤いダルマさんが、ごろんと落下。

ええっ。

これは何か悪い予兆か。
頭の中でよくない言葉がどどどどっと湧き出してくる。
申し訳ありません、とあたふたしながら拾い上げる巫女さん。
別の赤いダルマに取り替えてはくれたのだが
周囲の巫女さんも苦笑い。私も苦笑い。

しかし、ここは今年の目標、ポジティヴシンキングだ。
「はじめのい~っぽ!ダルマさんが転んだ!」
そうだ。これは初心に戻れ、という啓示なのだ、と思うことにする。

あの転がったダルマさんはどうなるのだろう。
段取りを間違えたダンサーのように、裏へ連れて行かれて
出番はなかったことになってしまうのだろうか。

何より、この分でいくと、今年も
街を歩けば何かが巻き起こる「取材運」は堅調なのかもしれないなぁ。

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