2016年6月8日水曜日

モハメド・アリ、ジェームス・ブラウン、サム・クック

モハメド・アリが亡くなった。

もうすぐ、映画の公開されるジェームス・ブラウンの顔も浮かび
今なのか、と思うところもある。

子どものころは、カシアス・クレイと呼ばれていた。

カシアス・クレイ、カシアス・クレイ。
父の口から、その名前を幾度聞いたことか。

圧倒的に強いんだ。

はかりしれず強いボクサーなんだ。

それは子どもの私にもわかった。

それからずっと時間はたって。

私の中でカシアス・クレイが
モハメド・アリとなったのは
ブラック・ミュージックを聴いてからだ。

中でもマルカムXの映画を観て
本を読みあさったとき
その存在は確かなものになっていった。

そしてボクサー、アリの実像を
しっかりと私につかませてくれたのは
やはりキンシャサの奇跡であり
ジェームス・ブラウンやB.B.キングだった。

ダントツのチャンピオンであったアリには
金の亡者が群がり
様々な差別や思惑も容赦なくその頬を叩いた。

人種差別、公民権運動、ベトナム戦争。

その中でブラック・アメリカンとしての
何より人間としての尊厳を貫いた。

不可能は何もない。
とアリは言った。

しかし彼は、聖人ではないし
聖人として祀られることも望まなかった。

だからこそ
人は彼のことをフォークヒーローと呼ぶのだろう。

でも、私は語れるほど彼のことを知らないなあ。
もっと彼を知りたい。

アリの数少ないヒーローの一人、そして理解者の一人が
サム・クックだった。
サムのDVD「LEGEND」にも
実際に2人が会話するシーンがある。
アリとサムでレコードを作る予定もあったという話もある。
そしてマルコムも?

うーん。

人々の心を揺さぶったサムの歌声と
人々を熱狂させたアリのパンチ。

向かうところは同じだったのかもしれない。

もっともっと時代の横軸をつないで
ブラック・ミュージックを聞いてみたい。

アリと同じ時代を生きたジェームス・ブラウンもまた
闘い続けた紛れもないヒーローだ。

金のモンダイとか、暴力沙汰とか
いろんなゴシップネタには事欠かないけど
激動の時代に正面から向かっていった一人であることには違いない。

もうすぐ公開されるジェームス・ブラウンの映画は
ブルース、R&B、ソウル、ヒップホップと
あたかもブラック・ミュージックの歴史を映すようだ。

別の見方をすれば
波乱の人生
それはアフリカン・アメリカンの歴史でもある。


ファンクの帝王なんていう肩書きに引きずられることなく
一人でも多くの人がジャンルを超えて
彼を通じてブラック・ミュージックの豊潤な歴史
そしてアフリカン・アメリカンがたどってきた道に
興味を持ってくれるといいな。

ロードショーになったら、また観に行こう。


「ミスター・ダイナマイト ファンクの帝王ジェームス・ブラウン」
6月18日ロードショー
http://www.uplink.co.jp/mrdynamite/

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